タクシー運転手の年収の実態

タクシー運転手の収入について

タクシー運転手の収入について解説します

 

タクシー運転手の仕事は歩合制

給料が歩合制への不安

タクシー運転手の仕事を志したけど、給料が歩合制と言うことで自分に稼いでいくことができるかどうか不安に思っている方がほとんどかと思いますので今回はタクシー運転手になるとどのくらいの収入を得ることが出来るようになるのかをデータに裏付けられた話しで解説していきたいと思います。

労働分配率について

労働分配率とは企業の原資を労働者に分配する割合のこと

労働分配率を簡単にお伝えすると、会社の利益から労働者が受け取れる収入の割合の事です。

殆どの企業が景気に左右されて労働分配率が変動しています。
理由としては、景気が良くても悪くても一定額の収入を労働者は受け取っているからです。
景気が良く粗利は多くても、労働者が受け取れる収入は一定額ですので労働分配率は低下し、逆に景気が悪くて売上が低く、薄利だったとしても、労働者が受け取れる収入は一定額ですのでこの場合は労働分配率は上昇します。
どのくらいの分配率なのかというと産業にもよりますが利益の40%〜60%が労働者の収入なっていると言われています。
しかし、タクシー業界は個々の売上額に対して、予め会社で還元する割合を設定し支給している為、景気によって労働分配率が大きく変動するという事がありません。
個々の売上が高ければ高い賃金を支払い、売上が低ければ基本給のみを支払うという他の企業とは違う還元方法を取っているからです。

タクシー運転手の年収は実は悪くない

タクシー業界の労働分配率は何%なの?

タクシーは労働分配率72.1%という高水準の業界!
タクシー業界は粗利に対して7割以上も労働者の収入になっているという事です。タクシー会社には運行管理者、整備士、事務方の職員もいますのでこの72.1%全てがタクシー運転手の収入になる訳ではありませんが東京のタクシー会社の場合は運転手に営業収入の60%以上分配される成果報酬型の賃金体系となっているので売上が高ければ高い程多く収入を得られる仕事です。
タクシー業界の労働分配率についての資料

出典元:一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会
労働分配率の資料等

東京のタクシー業界の平均年収は約420〜450万円

タクシー会社で勤務している運転手さんの一人当たりの平均営業収入は約50,000円です。(23区・武蔵野市・三鷹市をエリアとする営業所の場合)
例えば営業収入に対し60%を給与として支給する会社の場合

 

営業収入50,000円×12勤務=営業収入600,000円/月

 

600,000円×0.6(60%)=月収360,000円

 

360,000円×12ヶ月=年収432万円です。

 

この時点でタクシー業界の平均年収を超えています。

 

タクシー会社によって休日出勤をする事が出来る!

 

タクシー会社にもよりますが、年間休日出勤数最大で12勤務をこなすことが出来れば、1休日出勤につき60%以上支払われます。(休日出勤は割増賃金のため60%以上支払われる事が多い)

 

1勤務に対し50,000円×12勤務(休日出勤)=600,000円

 

600,000円×0.6以上=360,000円以上

 

正規勤務4,320,000円+休日出勤360,000円=4,680,000円

 

休日出勤をする事で、平均年収450万円を超える収入を受け取ることが出来ます。

 

 

平均よりも高い収入を得たいという志があれば努力次第でタクシー業界の平均年収を超える事は可能になります。

 

タクシー運転手は実力社会

タクシー業界の転職アドバイザーとして数々の転職相談をしてきましたが、一番多い質問は何だと思いますか?
正解は

「自分がタクシー運転手になったら、いくら位稼げますかね?」
この質問がダントツ1位です。
正直な話しタクシー運転手の仕事は歩合制の仕事ですので、売上をたくさん上げた人には高収入の仕事ですが、売上を上げることが出来なかった人はそこそこの給料にしかなりません。
どういうことかって言うと、勤勉に稼げるエリアでコツコツと努力をした人は稼げますが、サボり癖がある人や、稼げるエリアでの営業が出来ない人はタクシー業界の平均年収にも届きません。
実力社会って事です。仕事の仕方や働く人の裁量によって収入が左右するのです。ですので「大体どのくらい稼げますか?」って質問自体ナンセンスといえるのです。
しかし、未経験者でも稼ぎやすい営業方法は存在していますので、稼ぐ基本をきちんと学び、実践していけばタクシー運転手の平均年収はそれほど難しくなく稼ぎ出せます。

タクシー運転手の階層別の年収の割合

階層別の年収比較

タクシー運転手の収入はどのくらい稼げるかという質問に関しては正直やってみてからでないとわからないと申し上げましたが、では実際にはどのくらいの人がどのくらいの割合で稼いでいるか私が現役のタクシー運転手だった頃の体験談でお話ししていきたいと思います。

平均値(年収450万円以上)
全体の50%
年収500万円以上
全体の35%%
年収550万円以上
全体の20%
年収600万円以上700万円未満
全体の5%未満
年収700万円以上
全体の1%〜2%

上記の数字は隔日勤務
あくまでも体験談ですので会社や営業所によって差異はあると思いますが、このくらいの数字だと思って下さい。
勤勉に稼げるエリアでコツコツ努力を重ねていけば平均以上の売上は上げられると思いますので、一生懸命やれば全体の50%以上のグループには入ることができますので年収450万円は手堅く稼げると思って頂けたかと思います。それ以上稼ぎたければ、出来るだけ上位グループに居続けられるよう頑張って下さい。
タクシー運転手として平均以上の収入を稼ぎ出すことができない人は努力をしないで勝手にフェードアウトしているだけに過ぎないのです。

自分が転職を考えた理由を考えてみて下さい。

タクシー運転手から様々な挫折を経てタクシー運転手専門の職業紹介事業を生業とする会社を設立した私からひと言だけ言わせてください。
「楽して稼げる仕事はこの世には存在しません」
不動産オーナーになって家賃収入を得ている人は世の中にたくさんいます。
投資家になって不労所得を得ている人もたくさんいます。
しかし上記のような人でも努力をしています。努力をしてきたからこそ今があると思っているはずです。
ですので人生の転機を向かえた時、それは今までで一番頑張らなきゃ行けない時が訪れたと思ってください。
転職をして年収が上がる人は日本において少数しか存在しません。
大抵の場合、転職をすると年収が下がるのが日本社会です。
あなたがタクシー運転手を志した時、年収を上げたいと思ったはずです。
タクシー運転手の仕事は頑張れば頑張った分だけ給料がもらえる仕事ですので、是非前向きな考えで転職をして下さい。

タクシー屋さんではあなたの転職を全力でサポートいたします。

私はタクシー運転手時代にトップドライバーの実績を残しました。タクシー運転手から運行管理者に転向して人事の仕事にも携わった経験もあります。
なのでタクシー運転手さんの気持ちはよく分かりますし、現在のタクシー会社の実情もよく知っております。
弊社からの紹介でタクシー会社に転職した方には、順調にタクシー運転手としてデビューして頂くために、オリジナル地理試験対策プログラムとアフターフォローもさせて頂いております。
タクシー屋さんを利用してタクシー業界への転職を成功させた方から続々と喜びの声を頂いておりますのでお気軽に問い合わせ下さい。
業界を熟知した転職アドバイザーが丁寧に対応させて頂きます。

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